JPEAとNEDO、傾斜地・営農・水上設置型の太陽光ガイドラインを公開
- 21/12/10
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太陽光発電協会(JPEA)と新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は11月12日、「傾斜地設置型」「営農型」「水上設置型」の太陽光発電システムの設計・施工ガイドラインを公開した。JPEA(http://www.jpea.gr.jp/document/handout/guideline2021/)とNEDO (http://www.nedo.go.jp/content/100939011.pdf)のWebサイトからダウンロードできる。
経済産業省は、太陽光発電所の設置場所や設置形態が多様化してきたことに対応し、傾斜地設置型、水上設置型の太陽光発電設備について、2021年4月に、電気事業法を補足する技術基準とその解釈・解説に盛り込んだ。さらに今回公表したガイドラインを技術基準の解釈にも取り込んでいく方針だ。
今回発表したガイドラインは、NEDOの委託事業の成果を、具体的な設計・施工の仕様に取りまとめた。「地上設置型太陽光発電システムの設計ガイドライン2019年版」に、特殊な設置環境の構造設計、電気設計・施工の項目を加えた。
「傾斜地設置型ガイドライン」では、法面の侵食防止措置、傾斜地における架台設計の注意点、太陽光パネルから流下する雨水などを考慮した排水工の計画などについて検討し、盛り込んだ(図)。
図 傾斜地の主な地形・地盤の例(出所:「地上設置型太陽光発電設計ガイドライン2019年版」)
「営農型ガイドライン」では、 発電および農業関連の各種手続き、農業従事者が一定の時間、作業することに考慮した電気設定方針、強風対策などを取り上げている。なお、ガイドラインが対象とするのは農地転用許可を受けた農地に設置されるものに限定しており、最高高さが9 mを超えるシステムと追尾型システムおよび畜舎や園芸施設などに設置されるシステムは適用範囲外としている。
「水上設置型ガイドライン」では、フロートに作用する波力算出方法、係留索に作用する引張力を考慮したアンカー設計手法、感電防止のための電気設備の配線方法などを検討し、盛り込んだ。(日経BP総研 クリーンテックラボ)
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