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全住戸ZEHの賃貸住宅

積水ハウスは、全住戸がネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)基準に適合する賃貸住宅「ZEH21」を金沢市に建設している。これまで同社では、賃貸住宅の一部の住戸がZEH基準を満たす例はあったが、全住戸をZEH化するのは初めて。2018年1月に完成する予定だ。


ZEH21の外観パース。2017年8月に着工。敷地面積792.83m2、延べ床面積743.03m2(資料:積水ハウス)

ZEH21の事業主が、積水ハウスが名古屋市で建設するZEH仕様分譲マンションの計画に着目し、全住戸ZEH基準を満たす賃貸住宅を開発する契機となった。

建物は重量鉄骨造、地上3階建てとなる。1階は店舗、2、3階がオール電化の全13戸の賃貸住宅。住戸の床面積は1LDKタイプが41.8~49.88m2、1Kタイプが30.02m2

各住戸には高断熱サッシと高断熱複層ガラス、高効率エアコン、ヒートポンプ給湯器、人感センサー付き発光ダイオード(LED)照明、節湯水栓、高断熱浴槽を採用する。屋根に31.5kW(各住戸平均約2.4kW)の太陽光発電パネルを搭載し、ZEH基準を満たした。

入居者は各住戸に割り当てられた太陽光発電の電力を自家消費する。蓄電池は設置していない。高性能化のためのコスト増で賃料は高くなるが、入居者は光熱費を軽減できるメリットがある。


ZEH21がZEH基準を満たすための仕様(資料:積水ハウス)
 

(日経アーキテクチュア「省エネNext」の2017年8月30日公開のウェブ記事を転載)


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